あくび

あくびの出る原因。生あくびは脳梗塞など脳の病気の印や症状である場合もあります。あくびが止まらない時は、医療機関にかかることもおすすめします。

あくびについて

あくび(欠伸)は、眠気を感じたときなどに反射的に起こる、大きく口を開けて深く息を吸う呼吸動作です。同時に目からがあふれ出ることもあります。

英語では「あくび」「あくびをする」ともに"yawn(ヨーン)"と言います。なお、「大きなあくび」は"a big yawn"です。

あくびのAA  \(~o~)/

あくびが出るのはどんなとき?

あくびは一般的に次のようなときに出ると言われます。

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あくびの出る原因・理由

あくびの出る原因は、現時点ではほとんど未解明でよく分かっていません。

あくびの原因として、低酸素状態あるいは高二酸化炭素状態が原因ではないかと考えられていましたが、その説を否定する実験結果が報告されています。

より最近の学説としては、あくびは体温の調節に使われるという説などがあります。

あくびをするのが適切でない場においては、カフェインを摂取するなどしてあくびが出ないように控えましょう。

動物のあくびの画像

動物のあくびの画像です。

あくびの作用

眠たいときにあくびがでるのは、脳に刺激を与えて眠気を一時解消するためと言われます。口を大きく開けることで、あごの筋肉が伸ばされ、その刺激が脳に伝わって、大脳の働きが活発になるので、意識がハッキリするのです。

あくびによって眠気が解消されるメカニズムは、ガムをかむと眠気が飛ぶのと同じ原理と思ってよいでしょう。

なお、猫(ねこ)や象(ぞう)、うさぎなどの動物もあくびをしますが、その生理学的意味は、人間のあくびと同じだそうです。

あくびはうつる

あくびはうつることがよく知られています。しかし、あくびがうつる原因もよく分かってはいません。

最近の研究では、あくびは群れの中で眠る時間を互いに知らせるシグナルであるという説などがあります。

なお、あくびは犬とヒトのような違う種の間でもうつることが知られています。犬の前であくびをしてみて、あくびがうつるか試してみるのもおもしろいでしょう。

生あくび

生あくびは、眠いときに出るあくびとは違い、体が非常に疲れているときに出るあくびです。最近のテレビでは、「脳疲労」が生あくびの原因だとされましたね。

テレビによれば、脳を使いすぎることでアンモニアが作られ、疲労状態になります。BCAA(バリン・ロイシン・イソロイシン)やグルタミンの配合されたアミノ酸を摂るのが効果的だそうです。グルタミンは脳に眠気を誘うトリプトファンが増えすぎるのを防ぎます。

生あくびを症状とする病気

生あくびは病気の初期症状、病気の印であることがあります。あくびが止まらない、あくびがままならない、という場合は、一度医療機関に診察してもらうことをおすすめします。

生あくびは、脳の病気の症状の一つとして知られています。たとえば、脳梗塞や脳出血、脳腫瘍などの病気は、あくびを症状の一つとします。気になる方は脳CTや脳MRIの検査をした方がいいかもしれません。

また、狭心症の発作が起こると冷や汗とともに、あくびが出ることがあるそうです。

偏頭痛の前兆として、生あくびや頭重(ずじゅう)などの症状が現れることもあります。乗り物酔いの前兆として、生あくびが起こる方もあるそうですので、吐き気を催す前に休まれたほうがよいかもしれません。

その他に、睡眠時無呼吸症候群による睡眠不足があくびの原因になっていることも考えられます。


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