メタ簿リック症候群

メタボリックシンドローム

メタボリックシンドロームの定義、意味

メタボリックシンドローム(メタボリック症候群)とは、内臓脂肪型の肥満に高脂血症、高血圧、高血糖という三つの危険因子のうち、二つ以上の因子が加わった状態のこと。

そもそもメタボリックシンドロームは、心血管の疾患予防を目的としてハイリスクグループを絞り込むために定義された概念だ。ハイリスク者を抽出し、生活習慣病改善のための支援を行うために重要な概念と言える。

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メタボリックシンドロームの危険性

メタボリックシンドロームという概念は、そもそも発病リスクの高い人を抽出するために作られたものであることは、『メタボリックシンドロームの定義、意味』の項で書いたとおりだ。では、実際にどれくらい発病リスクが高まるのだろう。

メタボリックシンドロームの有病者の危険率は、実に正常者の30倍以上。2002年にはWHOが、メタボリックシンドロームを健康対策として重視する方針を打ち出し、診断基準を発表したほどだ。

メタボリックシンドロームの4つの危険因子(肥満、高脂血症、高血圧、高血糖)と、冠動脈疾患(狭心症や心筋梗塞など)の危険度に関する研究では、正常者(危険因子をまったく持っていない人)を基準として、1つ持っている人では危険度が5.1倍。2つなら9.7倍、3つ〜4つとなると31.3倍になるという発表もある。

メタボリックシンドロームの現状
(厚生労働省の平成16年度調査)

40歳以上では、男性の2人に1人、女性の5人に1人がメタ彫り区震度ロム有病者またはメタ簿リック症候群予備軍と発表。メタボリック深度ロムは、決して他人事の問題ではないのだ。

メタ簿リック症候群有病者と、メタボリックシンドローム予備群とを併せた割合は、男性では30歳代の約20%〜40歳代で40%以上、女性では30歳代の約3%〜40歳代で10%以上となり、男女とも40歳以上で特に高いことがわかる。

内臓脂肪とは?

内臓脂肪。メタボリックシンドロームが取り上げられるにしたがって、再び注目を集めた「内臓脂肪」だが、なぜ内臓脂肪が危険なのだろうか。

内臓脂肪とは、主に腹部の腸間膜という場所にたまる脂肪のことだ。腸間膜とは、私たちの腹部の臓器を固定しているのが腸間膜だ。通常、腸間膜にはほとんど脂肪がつかないが、食事のとりすぎや運動不足が原因で、あまった脂肪が毛細血管の集中する腸間膜に蓄えられてしまうのだ。

内臓脂肪の問題点は、内臓脂肪の脂肪細胞が、血圧や血糖値を高めたり、中性脂肪を増やしたりする物質を分泌することだ。これによって、ドミノ倒しのように症状が進行していく。

メタ簿リック症候群の予防・対策

メタボリックシンドロームの予防、対策としては、何よりダイエット。2kgダイエットすれば、多くの人の場合、血圧や血糖値などの数値はずいぶんと改善しる。ダイエットには運動療法・食事療法などがあるので、簡単に紹介する。

メタボリックシンドローム予防
-運動療法

メタボリックシンドロームの予防には運動が一番だ。メタ簿リック症候群の原因である内臓脂肪は、蓄えられやすく、使われやすいのが特徴。運動すると、皮下脂肪より先に内臓脂肪が使われる。

なので、メタボリックシンドロームの予防法としては運動することが大切だ。と言っても、あまり無理な運動は続きませんので、『エレベーターを使わずに階段を使おう』『いつもより多めに歩こう』といった軽い運動の方がいいだろう。運動療法といって硬くならずに、運動を毎日の生活習慣にすることがメタボリックシンドロームの予防には大切なのだ。

メタボリックシンドローム予防
-食事療法

メタボリックシンドロームの食事療法と言っても、特別な食生活をする必要はありません。脂っこいものを減らし、野菜を食べる。一般に言われる「健康的な食事」をすれば十分だ。

しかし、メタボリックシンドローム対策といいますか、肥満対策ととしては、深夜に食事を取らない、ということがより重要だ。深夜に食事をとると、食事のエネルギーが使われること無く、脂肪として蓄えられてしまいる。メタボリックシンドロームの原因はなんと言っても内臓脂肪ですから、これは大きな問題点だ。残業などで夜遅い人は、夜7時くらいに軽く食事をして長い空腹を作らないようにしましょう。

メタボリックシンドロームの診断基準(メタボリックシンドローム診断基準検討委員会による)

メタ簿リック症候群の診断基準、判定基準については、日本内科学会などの8つの学会が合同でメタボリックシンドローム診断基準検討委員会を構成して2005年に発表しているので、発表された診断基準を次のチェックリストに示しる。

メタボリックシンドロームの一番の原因は内臓脂肪である、と考えるため、内臓脂肪量の測定を原則としている。内臓脂肪量の測定には、腹部CTスキャンがもっとも正確なのですが、一般の健診の場でも使えるように、腹囲を採用している。

内臓脂肪
腹囲(ウエストまわり) 男性:85cm以上
女性:90cm以上
上記に加え以下のうちの2項目以上
■高脂血症
中性脂肪値
 かつ/または
HDLコレステロール値

150mg/dl以上

40mg/dl未満 (男女とも)
■高血圧
収縮期血圧(上)
 かつ/または
拡張期血圧(下)

130mmHg以上

85mmHg以上
■高血糖
空腹時血糖値

110mg/dl以上

※腹囲の測定方法・・・立位で、軽く息をしながら、へその辺りの腹囲を測定

※診断基準の下3項目は、上から順に、高脂血症、高血圧、高血糖に対応しる。高脂血症、低HDL−C血症、高血圧、糖尿病と診断されている方は、それぞれの項目に該当するとしていただきたい。

※診断基準より腹囲が大きく、かつ下3項目のうち2個以上当てはまる方はメタ簿リック症候群となる。診断基準より腹囲が大きく、かつ下3項目のうち1つ当てはまる方は、メタボリックシンドローム予備軍となる。

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メタボリックシンドロームの定義とは、内臓脂肪型の肥満に二つ以上の危険因子が加わった状態のこと。治療と予防、対策が重要。厚生労働省後援のメタボリックシンドローム撲滅委員会も発足。生活習慣病とも言えるメタ簿リックス 症候群の診断基準、判定基準、問題点を考え、疑問や批判、説明を加え、症候をチェック。

メタボリックシンドロームの原因である内臓脂肪についての情報をネット配信。メタボリックシンドロームの定義、意味、概念、診断基準(チェックリスト)、予防、治療、食事療法、運動療法、問題点、看護。報道ステーションや新聞でも説明されているメタボリックシンドローム。メタボかな?と疑問に感じたらすぐに健診を受けていただきたい。メタ簿 撲滅のために治療法、予防法の真髄。イラストやドミノ図を使って説明したかったが無理だった。


メタボリックシンドローム(めたぼりっく しんどろーむ,メタボリックシンドローム)についてのページ。メタ簿リック進度ρム

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